「この株、今の株価は割安なのか割高なのか」——気になったときに、電卓や表計算ソフトを開かずその場で確認できる無料ツールが理論株価シミュレーター(valuation.trgy.co.jp)です。会員登録不要・完全無料で、銘柄コードを入力するだけで3つの評価手法にもとづく理論株価を一度に試算できます。今回はこのツールの使い方と、結果を見るときに押さえておきたいポイントを解説します。
理論株価シミュレーターとは
理論株価シミュレーターは、株式会社トリロジーが無料で提供している銘柄分析ツールです。銘柄コードを入力すると、DCF法・PER相対法・PBR相対法の3手法にもとづく理論株価を並べて確認できます。1つの手法だけでなく複数の手法を横断的に見比べられる点が特徴です。
使い方は3ステップ
- 1. valuation.trgy.co.jpにアクセスする——会員登録・ログインは不要です。
- 2. 気になる銘柄の証券コードを入力する——「7203」のように4桁のコードを入力します(コード例は操作方法の説明のためのものであり、特定銘柄を推奨するものではありません)。
- 3. 3手法の理論株価を見比べる——DCF法・PER相対法・PBR相対法それぞれの算出結果が並んで表示されるので、現在の株価と比較しながら、どの手法で見ると割安・割高に見えるかを確認します。
どんな手法で計算しているのか
理論株価シミュレーターが無料で算出できるのは、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引くDCF法、同業他社との利益比較で見るPER相対法、同業他社との純資産比較で見るPBR相対法の3手法です。それぞれの考え方や計算式を詳しく知りたい方は、当社コラムの「企業価値評価10手法の全体像と選び方」もあわせてご覧ください。
なお、当社コラムでは他にDDM・純資産法・RIM・収益還元法・EV/EBITDA倍率法・PSR相対法・PCFR相対法についても解説しています。これらを含めた全10手法の理論株価まで確認したい場合は、会員向けの有料サービス「配当・銘柄分析サービス(dividend.trgy.co.jp)」もご用意しています。
結果を見るときに意識したいポイント
理論株価はあくまで「一つの前提にもとづく参考値」であり、絶対的な正解ではありません。結果を活用するときは、次の点を意識してください。
- 手法によって算出結果が異なるのは自然なことです。差が大きいほど、その銘柄の個性(成長期待の高さ、資産の厚みなど)を反映していると考えられます。
- 1つの手法の結果だけで「割安・割高」を断定せず、複数の手法を並べて幅で捉えることが大切です。
- 理論株価は将来の株価の動向を保証・約束するものではありません。あくまで銘柄分析の出発点として活用してください。
まとめ
理論株価シミュレーターは、DCF法・PER相対法・PBR相対法の3手法による理論株価を無料・登録不要でその場に試算できるツールです。気になる銘柄があれば、まずは実際に銘柄コードを入力して試してみてください。各手法の考え方をより深く理解したい方は、企業価値評価シリーズの解説記事もあわせてご覧ください。


























