当社の配当・銘柄分析サービスが東証上場銘柄すべてに機械的に適用している「オールブルー」ランキング(全10手法で理論株価が現在株価を上回っている銘柄の一覧)から、今後継続的にモニタリングしていく銘柄の1つとしてアミューズ(4301)を取り上げます。
アミューズはどんな企業か
アミューズは、サザンオールスターズや福山雅治をはじめとするアーティストのマネジメントを手がける大手芸能プロダクションで、東証プライム市場に上場しています。音楽関連事業のほか、映像・映画配給、グッズ販売など幅広く展開しているのが特徴です。
なぜ「オールブルー」に入ったのか
オールブルーランキングは、DCF法・PER相対法・PBR相対法・DDM・純資産法・RIM・収益還元法・EV/EBITDA倍率法・PSR相対法・PCFR相対法の全10手法において、理論株価対比で現在株価が相対的に低い水準にあると評価される銘柄を、東証上場の評価対象銘柄すべてに同一条件を機械的に適用して抽出したものです。アミューズはこの条件を満たした銘柄の1つとして、本シリーズで継続的に取り上げていきます。手法別の具体的な理論株価の数値は、当社サービス上でご確認いただけます。
大型ツアー特需で大幅増益、しかし次期は反動減見込み
2026年3月期の連結業績は、営業収益696億5,500万円(前期比2.15%増)、営業利益61億2,300万円(同118.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億9,500万円(同63.53%増)と、大型コンサートツアーやグッズ販売の好調により大幅増益となりました。
一方、会社側は次期について、今期の大型イベントの反動により減収減益を見込んでいます。芸能プロダクション業は大型ツアーやイベントの有無で業績が年度ごとに大きく振れやすい業態であり、今期の大幅増益がそのまま来期も続くとは限らない点に注意が必要です。2027年3月期第1四半期決算以降、この反動減見通しに沿って推移するかが焦点になります。最新の決算内容は、同社IR資料または後述のTradingViewの銘柄ページ等でご確認ください。
| 項目 | 2026年3月期(通期) | 次期(2027年3月期)見通し |
|---|---|---|
| 営業収益 | 696.6億円(+2.15%) | 反動減により減収見込み |
| 営業利益 | 61.2億円(+118.8%) | 反動減により減益見込み |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 27.0億円(+63.53%) | 反動減により減益見込み |
※次期見通しは会社発表時点の予想であり、その後の決算発表で修正される可能性があります。
配当・株主還元
2026年3月期の年間配当は1株あたり40円(中間20円、期末20円)でした。会社予想では次期(2027年3月期)の年間配当を64円に増配する計画で、予想配当利回りは3.40%とされています。ただし、この予想は今後の業績動向次第で変更される可能性がある点にご留意ください。
注目したいリスク要因
- 業績の振れ幅の大きさ:大型ツアー・イベントの有無で年度ごとの業績が大きく変動する業態です。今期の大幅増益は特需的な側面があり、次期は会社自身が反動減を見込んでいます。
- アーティスト・イベント依存リスク:所属アーティストの活動状況や、コンサート・イベントの開催可否(天候・感染症・興行環境等)が業績に直結します。
- 増配計画の実現性:反動減が見込まれる中での増配計画であり、業績動向次第で見直される可能性があります。
株価推移
2026年6月15日時点の株価は1,813.0円でした。実際の最新チャートはTradingViewの銘柄ページでご確認いただけます。
モニタリングのポイント
オールブルーは「全10手法で理論株価が現在株価を上回っている」という機械的な条件を満たした銘柄であり、それ自体が買い時を示すものではありません。アミューズは今期の大幅増益と次期の反動減見通しという明暗が既に会社側から示されている銘柄であるため、今後の四半期決算で、実際の業績が会社見通しに沿って推移するかを継続的に確認していくことが重要です。
まとめ
アミューズは、大型ツアー特需による今期の大幅増益と、それを前提とした来期の反動減見通しという振れ幅の大きさが特徴の銘柄です。手法別の理論株価の詳細は配当・銘柄分析サービスでご確認いただけます。本シリーズでは、今後も同銘柄の決算・株価推移を定期的に追っていく予定です。


























