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【6963】ローム株式会社 株価分析レポート






ローム株式会社(6963)株価分析レポート【2025年7月版】

📌 目次

1. チャートの概要

ロームの株価は、2022年の高値(3,559円)から2024年中盤にかけて長期の下落トレンドにありました。
しかし、2025年に入り底値から大きく反発し、現在は1,912円に達しています。チャートからは
中長期的な底打ち感が出ており、移動平均線(20日線・50日線)も上向きに転換しています。

2. テクニカル要素の分析

  • 長期の下落トレンドが明確に転換しつつある
  • 20日・50日線を株価が上回っており、トレンド陽転
  • 直近出来高の増加は投資家の注目度の高まりを示唆
  • 1,900円は過去サポート/レジスタンスの交差点で重要な分岐点

3. 今後の判断材料

  • 自動車向けパワー半導体の需要回復
  • EVシフト・SiC半導体の中長期需要増
  • 米中対立の激化 → 一部業績への逆風懸念
  • 円安(1ドル=150円台) → 輸出企業には追い風

4. テクニカル指標

指標 現在値 解釈
MACD +(陽転中) 買いシグナル継続
RSI(14日) 67 やや過熱気味、利確警戒水準
ボリンジャーバンド +2σ接近 バンドウォーク突入の兆候
出来高 増加傾向 上昇を伴う健全な需給

5. ファンダメンタルズ分析

  • 時価総額: 約7,000億円
  • PER: 約70倍(業績回復前提で割安寄り)
  • PBR: 約0.8倍(解散価値に近い水準)
  • 自己資本比率: 約61%(財務安全)
  • 配当利回り: 約2.6%(安定)
  • ROE: -5〜-6%(業績不振期、低い)

ロームはパワー半導体(特にSiC)分野で競争力があり、EVや再エネ関連需要で長期成長期待がある。
一方、直近の業績はやや減速気味。

6. カタリスト分析

ポジティブ要因 ネガティブ要因
  • EV・再エネ関連の中長期成長
  • 円安メリット拡大
  • 自社株買いや配当増強策
  • 業績回復・上方修正
  • 半導体市況の不透明感
  • 中国市場の成長減速
  • 競争激化による利幅縮小
  • RSI過熱による短期調整リスク

7. 業績予測(2025年度)

  • 売上高: 約4,500億円(前年比-4.1%)
  • ROE: -5.4%程度(改善傾向)

2024年度はコスト増や一時的な需給調整の影響を受けたが、2025年度はEV・産業向け需要回復により増益見込み。

8. 上昇・下落の確率予測

シナリオ 確率 コメント
上昇継続(2,200円〜2,500円) 60% トレンド陽転・業績改善期待・円安の追い風
横ばい推移(1,800〜2,000円) 30% 上値抵抗・RSI過熱調整
再度の下落(1,600円台以下) 10% 外部ショックまたは業績下振れが必要条件

9. 最終投資判断

テクニカル的にはトレンド陽転が確認されており、出来高を伴う上昇は信頼性が高い動きです。
ファンダメンタルズも業績底打ち→回復局面にあり、今後2,000円を明確に突破すれば上昇の勢いは加速する可能性が高いです。

最終判断: 「押し目買い」または「上抜け後の順張り」が有効な局面。中長期視点では投資妙味あり。


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