当社の配当・銘柄分析サービスが東証上場銘柄すべてに機械的に適用している「オールブルー」ランキング(全10手法で理論株価が現在株価を上回っている銘柄の一覧)から、今後継続的にモニタリングしていく銘柄の1つとしてケーユーホールディングス(9856)を取り上げます。
ケーユーホールディングスはどんな企業か
ケーユーホールディングスは、中古車販売を主力事業とする持株会社で、東証スタンダード市場に上場しています。中古車の買取・販売のほか、関連する自動車サービス事業も展開しています。
なぜ「オールブルー」に入ったのか
オールブルーランキングは、DCF法・PER相対法・PBR相対法・DDM・純資産法・RIM・収益還元法・EV/EBITDA倍率法・PSR相対法・PCFR相対法の全10手法において、理論株価対比で現在株価が相対的に低い水準にあると評価される銘柄を、東証上場の評価対象銘柄すべてに同一条件を機械的に適用して抽出したものです。ケーユーホールディングスはこの条件を満たした銘柄の1つとして、本シリーズで継続的に取り上げていきます。手法別の具体的な理論株価の数値は、当社サービス上でご確認いただけます。
増収でも利益率が低下した通期決算
2026年3月期の連結業績は、売上高1,690億9,400万円(前期比5.7%増)と増収を確保したものの、営業利益83億7,900万円(同8.8%減)、経常利益86億200万円(同9.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益57億円(同12.7%減)と減益でした。売上は伸びている一方で利益率が低下している点が特徴です。
2027年3月期第1四半期以降の決算で、増収基調が続いているか、また減益トレンドに歯止めがかかっているかが注目ポイントです。最新の決算内容は、同社IR資料または後述のTradingViewの銘柄ページ等でご確認ください。
| 項目 | 2026年3月期(通期・前期比) |
|---|---|
| 売上高 | 1,690.9億円(+5.7%) |
| 営業利益 | 83.8億円(▲8.8%) |
| 経常利益 | 86.0億円(▲9.3%) |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 57.0億円(▲12.7%) |
※販売単価や仕入コスト等は、増収減益の要因として一般的に想定されるものの一例に過ぎず、当社独自に確認した情報ではありません。実際の要因は同社の決算資料でご確認ください。
配当・株主還元
会社予想の年間配当は100株あたり5,800円(1株あたり58円換算)で、予想配当利回りは5.08%とされています。高めの利回り水準ですが、前述の通り直近は減益基調にあるため、業績動向次第で配当計画が見直される可能性がある点にご留意ください。
注目したいリスク要因
- 利益率の低下トレンド:増収が続く一方で営業利益・経常利益・純利益はいずれも前期比減益となっており、収益性の改善が今後の焦点です。
- 中古車市場特有の変動要因:中古車の仕入価格・在庫回転・為替(輸出関連)など、業界特有のコスト変動リスクがあります。
- 高利回りの持続性:配当利回りが5%台と高い一方、減益が続く場合は将来的な配当方針の見直しリスクもあります。
株価推移
2026年5月1日時点の株価は1,139.0円、2026年7月10日時点では1,178円でした。実際の最新チャートはTradingViewの銘柄ページでご確認いただけます。
モニタリングのポイント
オールブルーは「全10手法で理論株価が現在株価を上回っている」という機械的な条件を満たした銘柄であり、それ自体が買い時を示すものではありません。ケーユーホールディングスは増収減益という特徴的な決算内容と、高めの予想配当利回りを併せ持つ銘柄であるため、今後の四半期決算で利益率が改善に向かうかどうかを継続的に確認していくことが重要です。
まとめ
ケーユーホールディングスは、増収基調を維持しつつも利益率の低下が課題となっている銘柄です。手法別の理論株価の詳細は配当・銘柄分析サービスでご確認いただけます。本シリーズでは、今後も同銘柄の決算・株価推移を定期的に追っていく予定です。


























