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米国株売買が『無料』に見える裏側を日本の投資家目線で整理して解説

結論から言うと、
👉 米国株の無料化は「完全無料」ではなく、収益源が見えにくく分散されているだけ
です。


① 米国株「手数料無料」の正体

多くの証券会社が言う
**「米国株売買手数料0円」**とは、

  • ✔ 株式の売買手数料

  • ❌ 為替手数料

  • ❌ 注文執行関連収益(米国特有)

別物です。


② 最大のカラクリ①:為替スプレッド

日本の個人投資家が必ず払っているコスト

  • 円 → ドル

  • ドル → 円

この際に、

  • 片道 20〜25銭(会社により差)

  • 往復で 40〜50銭

が実質コストになります。

  • 1万ドル分の米国株を売買

  • 往復為替コスト
    👉 約4,000〜5,000円

👉 売買手数料より高いケースも普通にある


③ 最大のカラクリ②:PFOF(注文フロー支払い)

PFOFとは?

Payment For Order Flow

  • 個人投資家の注文を
    👉 マーケットメーカーに回す

  • マーケットメーカーが
    👉 証券会社に「紹介料」を支払う

米国では合法・一般的

  • Robinhood

  • Charles Schwab

  • E*TRADE など

👉 売買手数料無料の最大の原資


④ なぜマーケットメーカーは払うのか?

理由は明確です。

  • 膨大な個人注文を集約

  • 超高速で

    • 買値と売値の間(極小スプレッド)

    • ヘッジ取引

  • 薄利多売 × 超高速

👉 個人投資家は
最良執行のようで、ほんのわずかに不利
になる可能性があります。

※1回の取引ではほぼ体感不可
※高頻度・大口では差が効く


⑤ 日本でPFOFが問題視される理由

日本では原則NGに近い

理由は:

  • 金融商品取引法の
    最良執行義務

  • 利益相反の可能性

👉
「顧客のための注文か
証券会社の収益のための注文か」
が曖昧になるため

そのため日本の証券会社は、

  • 表向き
    👉 PFOFは受け取っていない

  • ただし
    👉 米国の執行業者構造の中で
    間接的に恩恵を受けている

というグレーだが合法な設計になっています。


⑥ 最大のカラクリ③:スプレッドは「株」ではなく「為替」

ここが重要な誤解ポイントです。

取引 スプレッドで儲ける?
日本株 ❌ しない
米国株(株価) ❌ ほぼしない
為替 ⭕ する
FX ⭕ 主収益

👉 米国株無料化=
為替FXビジネスの入口


⑦ その他の収益源(じわっと効く)

  • 米国ETF・投信の信託報酬

  • オプション取引

  • 米国株信用取引(金利)

  • 貸株(米国株も対象)

  • 情報サービス・アプリ内導線

👉 株取引は“客寄せ”


⑧ 個人投資家が意識すべきポイント

短期売買派

  • 売買回数が多いほど
    👉 為替コストが効く

  • 円転・再ドル転を減らす工夫が重要

長期投資派

  • 為替コストは誤差

  • むしろ
    👉 信託報酬・ETFの質を重視


⑨ 超要約まとめ

  • ❌ 米国株無料=完全無料

  • ⭕ 実際の収益源は
    1️⃣ 為替スプレッド
    2️⃣ PFOF(主に米国側)
    3️⃣ 信託報酬・金利

  • ⭕ 株式そのものの板で
    証券会社が抜いているわけではない




※ 本記事は特定銘柄の推奨や売買を勧誘するものではなく、情報提供のみを目的としています。記事内で取り上げた銘柄について、筆者または当社が保有している場合がありますが、利益相反防止の観点から、執筆内容は公正・中立性を保つよう配慮しております。投資判断は必ずご自身で行ってください。

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