利益構造は、FX業者やCFD業者とは本質的に異なります。
以下、整理して説明します。
① 日本株の売買板(気配・スプレッド)の正体
日本株の売買板は、
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投資家同士の注文(市場参加者)
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東京証券取引所(JPX)の売買システム
によって形成されています。
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スプレッド(買気配と売気配の差)は
👉 市場参加者同士の需給で自然に生じるもの -
証券会社は
👉 板に注文を取り次いでいるだけ
👉 証券会社がスプレッドを抜いている構造ではありません
② 手数料無料なのに、なぜ証券会社は儲かるのか?
主な収益源は以下です。
① 信用取引の金利・貸株料(最大の収益源)
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信用買い:
→ 金利(年率2〜3%前後) -
信用売り(空売り):
→ 貸株料+品貸料(逆日歩)
👉 個人投資家の取引量が多いほど、ここが安定収益になります。
② 投資信託の販売手数料・信託報酬の一部
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ノーロード(販売手数料ゼロ)でも
👉 信託報酬の一部が証券会社に入る -
積立NISA・新NISAの普及でここが拡大
③ IPO(新規上場株)の引受・配分手数料
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IPOの幹事・主幹事になることで
👉 引受手数料 -
個人への配分は「集客装置」の意味合いも大
④ 為替手数料(外貨建て取引)
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米株売買時の
👉 為替スプレッド(例:片道25銭など) -
株式売買手数料はゼロでも、ここは確実に収益
⑤ 貸株サービス(証券会社→機関投資家)
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個人投資家の株を借りて
👉 機関投資家に貸す -
貸株金利を
👉 証券会社と個人で分配
⑥ その他
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先物・オプション取引手数料
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FX(※これはスプレッド収益型)
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投資情報サービス、広告、提携収益 など
③ 「スプレッドで儲けている」のはどこか?
混同されやすいポイントです。
| 取引 | 業者の収益源 |
|---|---|
| 日本株(現物・信用) | 手数料・金利・信託報酬 |
| FX・CFD | スプレッド(実質手数料) |
| 米国株(日本証券会社経由) | 売買手数料+為替手数料 |
👉 株式とFXはビジネスモデルが全く違います
④ なぜ「無料」で成り立つのか?
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IT化による圧倒的な低コスト
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大量の顧客口座数
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株取引を「入口」にして
👉 長期的に信用取引・投信・外貨取引へ展開
いわば
「スーパーの特売(株売買無料)」+「定番商品(金融サービス)」モデル
です。
⑤ 投資家側が注意すべき点
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手数料無料=完全無料ではない
👉 信用金利・為替手数料は必ず意識 -
特に短期売買では
👉 見えにくいコストが成績を左右
まとめ(超要点)
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❌ 日本株で証券会社がスプレッドを抜く → 誤解
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⭕ 主な収益源は
信用取引金利・投信信託報酬・為替手数料 -
⭕ スプレッド収益型は FX・CFD































