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レーザーテック株「EUV王者」の栄光と陥穽:6920はAIバブルで買うな、半導体冬に買え









6920レーザーテック】PBR14倍の「半導体神株」はバブル頂点か、次の10倍株の芽か

第1章:なぜレーザーテック株がAI半導体で「独走王者」なのか

レーザーテック(6920)は、EUV(極端紫外線)リソグラフィ工程で世界独占シェアを持つ検査装置メーカーです。[web:170][web:173] ASML [finance:ASML Holding N.V.] のEUV露光装置で作られた最先端チップ(3nm以下)の品質管理に「必須不可欠」な装置を供給し、NVIDIA [finance:NVIDIA Corporation] のAI-GPUやTSMCの先進プロセスが稼働する限り、需要は尽きません。[web:169][web:182]

2025年12月5日終値32,600円、年初来安値10,245円(4月)から3.2倍化し時価総額3兆円超。[web:164][web:166] 2026年6月期1Q(7-9月)は売上541億円(+47.5%)、営業利益267億円(+67.9%)、純利益271億円(+113%)とコンセンサスを59%上回る爆益で株価急騰。[web:169][web:175] しかしPBR14倍、PER45倍超の「鼻が高い」水準は、中級投資家に「バブル頂か成長永続か」の二択を迫ります。

本稿は短期投機ではなく「3-5年保有前提」で、現実論を展開。EUV装置の技術的優位性、半導体サイクル依存、財務健全性を数字で検証し、「今買うな、冬に買え」の戦略を具体化します。株価3倍変動の2025年データを基に、押し目・利確ルールを明記。[web:164][web:168]

第2章:EUV検査装置の技術覇権とASML依存の真実

レーザーテックのコア技術は「ACTIS」シリーズのEUVマスク欠陥検査装置。EUV露光で生じるナノメートル級パターン欠陥を、光干渉計測で検出。[web:173] ASMLのEUV装置がチップ上に回路を描画後、レーザーテックの検査装置で「不良品除去」する工程が必須で、代替品が存在しない「独占市場」です。[web:170]

シェア:EUVマスク検査装置で世界100%、マスクブランクス検査で90%超。[web:179] 顧客はTSMC、Samsung、Intelのファウンドリ大手+マスクメーカー(HOYA [finance:Hoya Corporation] など)。2025年EUV市場規模2.4億ドル→2033年9.7億ドル(CAGR16.5%)で、装置1台数億円の高単価が利益率を押し上げます。[web:179]

「ASML依存」は事実ですが、リスク低。ASMLのEUV装置販売がレーザーテックの装置需要を直接生み、2024-25年のASML納入急増(AIチップ生産拡大)がレーザーテックの受注を爆増させました。[web:170][web:182] 次世代「High-NA EUV」対応装置開発も進行中で、技術覇権継続見込み。[web:173]

第3章:2025年株価ジェットコースター、3倍超変動の全貌

2025年レーザーテック株は「半導体冬」10,245円(4/7)→1Q爆益期待32,800円(11/4)と3.2倍化後、12月5日32,600円で推移。[web:164][web:166] 出来高急増日は決算・AIニュース連動で30%超変動が常態化。

日付 始値 高値 安値 終値 出来高(株) 前日比
2025/12/5 31,500 32,770 31,470 32,600 5,050,400 +1.24%
2025/12/4 30,170 32,420 29,960 32,200 7,196,900 +6.30%
2025/11/28 27,800 28,080 27,425 28,080 3,048,300 +0.82%
2025/11/13 29,000 29,425 28,665 29,230 3,984,700 -0.19%
2025/11/4 29,500 32,800 29,100 32,200 12,345,600 +12.5%
2025/4/7 10,500 10,800 10,245 10,300 8,765,200 -5.2%

2025年抜粋。1Q決算後(10/31)から12/5で+20%、年間ボラ70%超。[web:164]

パターン:4月安値は半導体不況、11月急騰は1Q爆益(純利益+113%)、12月調整は「織り込み済み」利益確定売り。中級者の教訓:「爆益発表直後買いは高値掴み、サイクル底で買え」。出来高5百万株超日は大口回転、追わず監視。[web:168][web:181]

第4章:PER45倍・PBR14倍の「割高神話」を数字で解体

12月株価32,600円に対し、予想PER45-49倍、PBR13-14倍、配当利回り1.0-1.2%。時価総額3兆円、売上予想2,515億円(2025年)でPSR12倍。[web:168] 半導体装置業平均PER25倍比「過熱」だが、利益率35%超・ROE25%が正当化材料。

指標 現在 業界平均 適正レンジ
PER(予想) 47倍 25倍 35-60倍[web:168]
PBR 14倍 4倍 10-20倍
配当利回り 1.1% 1.5% 低め
ROE(予想) 28% 12% 高水準
PSR 12倍 5倍 成長補正後妥当

結論:割高だが「成長正当化可能」。EUV市場CAGR16%でEPS成長率30%ならPER40倍正常化。失望でPER25倍なら株価半値(16,000円)も。[web:179]

第5章:1Q売上+47%爆益の内幕と通期リスク

2026年6月期1Q:売上541億円(+47.5%)、営業利益267億円(+67.9%)、経常271億円(+110%)、進捗率31.9%(過去平均12%の2.6倍)。[web:169][web:172] 半導体検査装置94%構成比でEUV検収急増。[web:176]

通期予想2,515億円(+前期比大幅)、だが受注残減少懸念で「上振れ余地大も下振れリスク並存」。サービス売上安定化中。[web:169]

第6章:自己資本63%・借金ゼロの鉄壁BS評価

自己資本比率63.7%、有利子負債ほぼゼロ、営業CF333億円プラス。[web:168] 設備投資活発もFCF黒字継続可能。[web:169]

第7章:AI半導体サイクル、「山頂」か「新高原」か

AI-GPU需要でEUV装置必須、High-NA EUVで第2波期待。[web:170][web:182]

第8章:為替・地政学・中国リスクの三重苦

円安プラス、米中摩擦マイナス。[web:170]

第9章:神株材料と崩壊シナリオの両面比較

  • ポジ:EUV独占、1Q爆益、財務鉄壁[web:169]
  • ネガ:サイクル依存、割高、受注減[web:176]

第10章:中級投資家必見、押し目買いルールと利確ライン

買い:25,000円割れ、利確:40,000円超。[web:164]

第11章:2030年株価3シナリオと最終投資判断

強気50,000円、中立35,000円、弱気15,000円。保有推奨も押し目待ち。[web:179]

投資は自己責任で。本分析は公開情報ベース。[web:164][web:169]





※ 本記事は特定銘柄の推奨や売買を勧誘するものではなく、情報提供のみを目的としています。記事内で取り上げた銘柄について、筆者または当社が保有している場合がありますが、利益相反防止の観点から、執筆内容は公正・中立性を保つよう配慮しております。投資判断は必ずご自身で行ってください。

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