
【9432 NTT】株価分析レポート(2025年7月時点)
目次
- 1. ファンダメンタルズ分析
- 2. カタリスト分析
- 3. チャートの概要
- 4. テクニカル要素の分析
- 5. 今後の判断材料
- 6. テクニカル指標
- 7. 業績予測
- 8. 上昇・下落の確率予測
- 9. 最終投資判断
1. ファンダメンタルズ分析
– 総資産は2023年から2025年にかけて25.3兆円 → 30兆円と増加傾向。
– 売上高も13.1兆円 → 13.7兆円と安定して増加しており、利益も出ている(純利益部分は紫色で確認)。
– 平均年収は高水準、かつ安定雇用(平均勤続16.5年)を維持。
– 一株配当は高配当水準。
2. カタリスト分析
– NTT法改正により中長期の事業再編・子会社統合の可能性。
– 生成AI、光通信インフラ、自社半導体開発等による新事業展開の動き。
– 安定配当・株主還元姿勢が評価されており、配当狙いの投資家に人気。
3. チャートの概要
– 2023年中頃に193円の高値を記録した後、2024年には大幅下落し140円台へ。
– 現在は150円台まで回復しているが、160円を超えたあたりで何度も押し戻される展開。
– 直近は150〜160円のレンジ相場で推移中。
4. テクニカル要素の分析
– 長期移動平均線(青)は下向きからフラットへ変化。
– 出来高は2023年以降増加傾向で、底打ちの兆しあり。
– 一方、160円がレジスタンスとして強く、上抜けには明確な材料が必要。
5. 今後の判断材料
- NTT法の改正・再編の具体化(事業価値の再評価)
- 配当権利確定日(9月)に向けた買い
- ドル円の動向(為替ヘッジコスト・海外収益比率)
- 国内通信料金の政策変化
6. テクニカル指標
- MACD:ゴールデンクロス後に横ばい、明確なトレンドなし
- RSI(相対力指数):50前後で方向感に欠ける
- ボリンジャーバンド:バンド幅は縮小傾向、ボラティリティ低下
7. 業績予測
アナリスト予測では、2026年3月期も13.9〜14.1兆円の売上を見込む。純利益は横ばいか微増予想。
株主還元強化(自社株買い)や構造改革の進展次第では上方修正の可能性あり。
8. 上昇・下落の確率予測
- 上昇の確率:55%(ファンダ安定・配当人気による買い支え)
- 下落の確率:45%(材料不足・レンジ上限圏での売り圧力)
9. 最終投資判断
長期的には安定性が高く、配当狙いで保有する価値は十分にある銘柄。
短期的には160円超えに対する警戒感もあり、エントリータイミングは配当月(9月)手前が有望。
テクニカル的には今後、160円を超えて上昇できるかが焦点となる。
【結論】
・中長期:買い推奨(配当+事業安定性)
・短期:様子見(160円突破待ち)